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by Entim Consulting

個人向け税務ヒント

【確定申告】そもそも青色申告、白色申告って? #13

「青色」「白色」は、確定申告における税務上の特典区分を意味します。

開業すると、最初は全員「白色」で、申請ベースで「青色」になります。「青色」になると、より厳しい記帳要件と引きかえに、節税特典が多くなります。その特典もいくつか種類があり、納税者自身が、どの要件を満たしてどの特典をとるか選べる(申請制)ところがポイントです!

改めて、ご自身は「青色」「白色」どちらになりますか?特典はどれになりますか?

[2020/12/23更新]

1.制度の概要

青色申告制度:
一定水準(複式簿記)の帳簿をつけて、正しく納税する人に節税特典をあげよう、という趣旨でできた制度です。日本人は「青」に対するイメージがよいことから名付けられたと言われています。

対象となる人:
事業所得・不動産所得・山林所得がある方。どれにも該当しなければ、青色・白色という区分はそもそも無いため、この件は気にしなくてOKです。

青色・白色の分け方:
ご自身が、青色申告承認申請書を税務署に出すことで、「青色(青色申告対象者)」となります。出していなければ、青色ではないという意味で、「白色」と呼ばれます。
ご自身がどちらか不明な場合、その書類を出した覚えがなければ、「白色」と認識しましょう!

2.要件・特典の一覧表

ポイント:「青色」にも種類があります。以下4つの要件のどれを満たすかによって、特別控除額(この金額分、所得税が免除されます)が違ってきます。

区分 要件 節税特典 決算書の様式
(参考) 特別控除額
青色申請を出す 複式簿記で記帳する 電子申告をする 現金主義で記帳する
青色   65万円 青色申告決算書 (一般用)

 

 

    55万円
      10万円
    〃(現金主義用)
白色         なし 収支内訳書
スクロールできます→

 

3.要件の詳細

上の表にある要件を、それぞれ見ていきます。

青色申告承認申請書を出していますか?

  • 出している  →青色申告
  • 出していない →白色申告
    ※開業日から2か月を過ぎて出した場合は、その年または翌年度から青色ですが、それまでは白色申告です。

次に、青色申告の中の区分を見ていきます。
「青色申告」と一括りで呼ばれますが、充足要件によって、65万円・55万円・10万円控除の3パターンに分かれています。

記帳の仕方は、複式簿記ですか?

  • 会計ソフトを使う →複式簿記
  • 自分で仕訳を使って記帳する →複式簿記
  • 自分で家計簿的に(仕訳なしで)記帳する→簡易簿記→10万円控除
    ※ 青色でも、簡易簿記を選べます。青色承認申請書に選択欄があります。
    ※ それぞれ、備え付け帳簿が変わります。(参考)

複式簿記の場合、電子申告をしますか?

  • する  →65万円控除
  • しない →55万円控除
    ※ 電子申告は、e-taxというシステム上で、確定申告書を作成・送信することです。

現金主義の特例を使いますか?

  • ※ 前々年度の所得が300万円以下の小規模事業主のみ、使える特例です。

    使う(事前届出している) →10万円控除
  • 使わない →この項目は無視

以上、4つの要件を見てきました。ご自身が「青色申告」か「白色申告」か?青色申告なら、特別控除はいくらで、どういう決算書を作る必要があるか?確認の参考になれば幸いです。

■オフィシャルソース

国税庁 – 青色申告制度
国税庁 – 個人事業者の方の確定申告手引き
国税庁 – 現金主義による特例を受けるための手続

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