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by Entim Consulting

個人向け税務ヒント

【確定申告】「ひとり親控除」ができました #14

2020年度の確定申告から、「ひとり親控除」が新設されました。

2020年12月31日時点で、おひとりで子供がいる方(特に男性の場合)は、従来より節税できる可能性がありますので、チェックしてみてください。

1.「ひとり親控除」の概要


納税者がひとり親であるときは、35万円の所得控除を受けることができます。

  • 効果:目安として約10万円の節約です。(所得税+住民税+国保料率=30%で仮定)
  • 背景:今まで寡婦(夫)控除という類似制度はありましたが、死別・離婚が前提で、未婚のひとり親は対象外でした。また、女性の方が優遇されていました。こういう差を解消するためできた制度です。

2.適用要件3つ


① 生計を一にする、総所得金額等が48万円以下の子を有すること

子の年齢は問いません。

■生活費の面倒をみていれば、同じ屋根の下でなくてもOKです。

■その子が働いている場合も、総所得金額等が48万円(=年収103万円)以下であればOKです。

■その子が他の人の扶養親族や同一生計配偶者になっている場合は、適用できません。

② 合計所得金額が500万円以下であること

■「合計所得金額」は、事業所得・給与所得・配当所得など、すべての所得を足した金額です。

■事業所得のみの場合:経費と青色控除を差引後の金額が500万円以下ならOKです。

■給与所得のみの場合:年収677万円以下ならOKです。

③ 事実上婚姻関係の者がいないこと

■ここでいう事実婚は、住民票に「未届の夫(妻)」が載っていないことを指します。社会保険の扶養に入れるなどの理由で、役所に事実婚を届出している場合に該当。

役所に届出していない事実婚であれば、適用OKです。

税理士は、ひとり親控除を適用されるお客様には、事実婚をしていないか確認します。なんてセンシティブな。

3.注意点

  • 所得制限あり
    2020年度からは、寡婦控除・ひとり親控除のいずれも「500万円以下」の制限がつきました。従来の寡婦控除に比べ、不利になる方もいます。
  • 選択適用OK
    寡婦控除・ひとり親控除のどちらにも当てはまる場合は、選択適用です。より有利なひとり親控除を選択しましょう。
  • 忘れずに
    ひとり親控除は、会社員であれば年末調整の範囲内ですが、それ以外の方は、確定申告で控除し忘れないよう注意しましょう。

■オフィシャルソース

国税庁 – ひとり親控除の概要
国税庁 – ひとり親控除及び寡婦控除に関するFAQ

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